『風の歌を聴け』のあらすじとまとめ
村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』のあらすじとまとめ。
『風の歌を聴け』のあらすじ
相棒と大量のビールを飲み干し、女の子と出会い、ラジオのディスクジョッキーと会話を交わし、ジュークボックスにかかるレコードを聴きながら故郷で過ごす。
そんな、ある夏の「僕」の青春の物語。
小説の冒頭部分
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
僕が大学生のころ偶然に知り合ったある作家は僕に向ってそう言った。僕がその本当の意味を理解できたのはずっと後のことだったが、少なくともそれをある種の慰めとしてとることも可能であった。完璧な文章なんて存在しない、と。
しかし、それでもやはり何かを書くという段になると、いつも絶望的な気分に襲われることになった。僕に書くことのできる領域はあまりにも限られたものだったからだ。例えば象について何かが書けたとしても・・・
主な登場人物
- 僕
- 鼠
- ジェイ
- 左手の指が4本しかない女の子
【誕生日・年齢】
1月10日生まれの山羊座(イエス・キリストと同じ)。
年齢は20歳よりいくつか若い(1970年当時)。
【身体的特徴】
約158cmで、どちらかといえば痩せ型。
右の乳房の下に10円硬貨ほどのソースをこぼしたようなしみがある。
左手の指が4本(8歳の時に電気掃除機のモーターに小指をはさみ、はじけ飛んだ)。
【家族構成】
父(1965年に脳腫瘍で死去)、母、双子の妹
【仕事】
レコード店に勤務 - DJ(犬の漫才師) 土曜日の夜7時〜9時に放送をしているラジオNEBの番組「ポップス・テレフォン・リクエスト」でイカしたホットチューンをガンガンかけている、膀胱が特別に頑丈なディスクジョッキー。
- デレク・ハートフィールド
名言
音楽
映画
本
『風の歌を聴け』で名前が挙がった有名人
- アーネスト・ヘミングウェイ:アメリカの小説家・詩人
- F・スコット・フィッツジェラルド
- ジョン・F・ケネディ:第35代アメリカ合衆国大統領
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:オーストリアの作曲家、演奏家
- ジョニー・アリディ:フランスの歌手
- サルヴァトール・アダモ:ベルギーの歌手
- ミシェル・ポルナレフ:フランスの歌手
- ヴィルヘルム・バックハウス:ドイツのピアニスト
- ロジェ・ヴァディム:フランスの映画監督 【備考】「私は貧弱な真実より華麗な虚偽を愛する」というメッセージを発した。
- ヘンリー・ジェイムズ:アメリカの小説家 【備考】「電話帳ほどもあるおそろしく長い小説」を執筆。
- モリエール:フランスの劇作家
- ルイ・パスツール:フランスの最近学者
- エドワード・ジェンナー:イギリスの医学者
- ジーン・セバーグ:アメリカの女優
- ドワイト・D・アイゼンハワー:第34代アメリカ合衆国大統領
- レイ・ブラッドベリ:アメリカの小説家
- フリードリヒ・ニーチェ:ドイツの哲学者 【備考】「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか。」という言葉を残した。
版と刷
- 佐々木マキ(装丁・装画)
- 1979年7月25日(初版発行)