『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』のジェイとジェイズ・バー
『風の歌を聴け』
『1973年のピンボール』
の登場人物ジェイと、ジェイがオーナーをつとめるジェイズ・バーについて。
ジェイ
- 中国人。ただ、中国には一度も行ったことがない。
- 「僕」よりずっと上手い日本語を話す。年齢は「僕」より20歳年上。
- 東京オリンピックの年以来、一度も街を出たことがない。
- 毎日、バケツ一杯の芋をむく。
- ビールを1ケース飲んでも顔さえ洗えば運転できると信じている。
ジェイズ・バー
- 入口の扉が重い。
- カウンターには煙草の脂で変色した一枚の版画がかかっている。
- 店内は煙草とウィスキーとフライド・ポテトと腋の下と下水の匂いが、バウムクーヘンのようにきちんと重なりあって淀んでいる。
- 洗面所は大抵排水溝がつまって水がたまっている。
- 道路拡張の際に改築され、小綺麗な店に様変わりする。
参考図書
『風の歌を聴け』