『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』の鼠
『風の歌を聴け』
『1973年のピンボール』
『羊をめぐる冒険』
の重要人物、鼠について。
経歴
- 1947年9月 誕生!
- 1967年 【春】「僕」と出会う。
- 1969年
【夏】「不治の病に冒されていると信じこんでいる有名なファッション・デザイナーで30歳ばかりの女が主人公」の小説を読む。 - 1970年
8月8日、ジェイズ・バーで「僕」とビールを飲んでいる時に、カウンターに両手をついたまま「僕」に向って「金持ちなんて・みんな・糞くらえさ。」と憂鬱そうにどなった。 - 1977年
小説を書き続けている。
人物像・性格
- 金持ち面をしてる人を見ると虫酸が走り、金持ちをひどく憎んでもいる。金持ちが嫌いな理由は、金持ちなんて何も考えないから。 ただ、鼠の家も相当な金持ちで、三階建の家に住んでいる。時々、自分が金持ちなことにどうしても我慢できなくなることがある。
- たとえ部屋の中に50人の女を連れこんでグデングデンに酔払っていたとしても自分の電話は必ず自分で取るタイプの性格。
- クリスマスになると「ハッピー・バースデイ、そしてホワイト・クリスマス。」というメッセージを原稿用紙の一枚目に添えて、自分の書いた小説を「僕」に送ってくれる。
- 空が好きだという理由から操縦士になりたいと思っていた。ただ、目を悪くしてあきらめた。
- おそろしく本を読まない。読むのはスポーツ新聞とダイレクト・メールくらい。
- 「はっきり言って」というのが口ぐせ。
- 背が高い。
- 大学を中途退学。
鼠とホット・ケーキ
焼きたてのホットケーキが好物。そのホット・ケーキを深い皿に何枚か重ね、ナイフできちんと4つに切り、その上にコカ・コーラを1瓶注いで食べる。
鼠曰く「この食い物の優れた点は、食事と飲み物が一体化していること」とのこと。
鼠の書く小説
二つの点で優れている。
セックス・シーンがないことと、一人も人が死なないこと。
「精神病院の食堂に勤めるコック」の小説、「「カラマーゾフの兄弟」を下敷きにしたコミック・バンド」の小説も、セックス・シーンはなく、登場人物は誰一人死なない。
参考図書
『風の歌を聴け』