村上春樹新聞

中古マンション、新築マンションの購入前に知っておきたいこと

『どこであれそれが見つかりそうな場所で』という、一風変わったタイトルの村上春樹の短編小説。

物語の内容を簡単に説明すると、ある日、東京都品川区にある高層マンションから、証券会社でトレーダーをしている夫が姿を消す。妻は夫を探すために探偵に依頼をして・・・・・そんな話。

この物語中で、高層マンションに住む妻がマンションについてこんな風に語っています。

「夫がこのマンションを買うことに決めたのは、階段が広くて明るいという理由もありました。
多くの高層マンションは階段部分に手を抜きます。広い階段は場所をとりますし、ほとんどの住民は階段を使わず、エレベーターを使用するからです。ですからマンション業者の多くはもっと人目につくところに趣向をこらします。たとえばロビーに豪華な大理石を使ったり、ライブラリを設けたり。
しかし階段は何よりも大事だというのが夫の考え方でした。階段というのは建物の背骨のようなものなのだと」

文京区や足立区など、東京都内の新築マンションや中古マンションも、大阪、京都、横浜、名古屋、福岡など、大都市圏の新築マンションや中古マンションも、武蔵小杉や豊洲など、新興住宅地にある新築マンションや中古マンションも、どこであれ、この考えって通用すると思うんです。

階段は何よりも大事だというのが夫の考え方でした。階段というのは建物の背骨のようなものなのだと。

新築マンションや中古マンションを購入する前に知っておきたいこと、なのかもしれないですね。