村上春樹新聞

村上春樹×川本三郎『映画をめぐる冒険』を読む前に観たい映画【1960年〜1969年編】

『ティファニーで朝食を』(監督:ブレイク・エドワーズ、主演:オードリー・ヘプバーン、原作:トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』
【写真】『ティファニーで朝食を』(監督:ブレイク・エドワーズ、主演:オードリー・ヘプバーン、原作:トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』

「村上春樹×川本三郎『映画をめぐる冒険』を読む前に観たい映画」の第三弾は、1960年〜1969年の間に撮られた映画について。 アメリカン・ニューシネマの時代にして、村上春樹が多感な青春を過ごしていた頃の映画の数々。

1926年〜1949年の映画」や「1950年〜1959年の映画」にだって素晴らしい映画はいくつもあるんだろうけど、「時代の違い」みたいな「時の流れ」のような感覚は否めない。
その点では、この辺の映画から「あぁ、この映画好きだな〜」と思わせてくれる映画が登場してくる気がする。
例えば、『明日に向って撃て!』『イージー・ライダー』『真夜中のカーボーイ』。

『明日に向って撃て!』のブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)とサンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)、『イージー・ライダー』のキャプテン・アメリカ(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)、そして『真夜中のカーボーイ』のジョー(ジョン・ボイト)とリコ(ダスティン・ホフマン)、自由に生きる彼らは、自由に生きるために、自分たちの自由なる土地へ向う。

ハリウッド映画の黄金期は1930年代〜1950年代頃の映画を言うみたいだけれど、個人的にはアメリカン・ニューシネマの時代の方が黄金期という言葉がしっくりくる。
と言っても、村上春樹と違ってリアルタイムでアメリカン・ニューシネマを観ていた訳では全然ないんだけれど。

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公である計算士の「私」は『イージー・ライダー』を3回観ていたけれど、村上作品、特に80年代の村上作品はこの時代の映画に通じる何かを宿しているような気がする。

村上春樹がコメントしている映画

川本三郎さんがコメントしている映画

村上春樹と川本三郎さんのレビューに出てくる映画