レクサス、ベンツ、BMWなど、たくさんの自動車と村上春樹
「車の免許なんて取らない」
と、言っていた小説家の村上春樹。でも、気づけば冬でもオープンカーに乗る人になっていた。
そんな村上春樹が書いたはじめての小説『風の歌を聴け』から『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』まで。村上春樹の本に登場した数々の自動車をまとめてみました。
村上主義者でも村上主義者でなくても、新車選びでも中古車探しでも、もしよければ車選びの参考にしてみてください。
フェラーリ
村上春樹が死ぬまでにかなえたい夢として「紅葉マークをつけて運転したい」というイタリアの超高級スポーツカー。
http://www.ferrari.com/
ランボルギーニ
村上春樹が死ぬまでにかなえたい夢として「紅葉マークをつけて運転したい」という、フェラーリと並ぶイタリアの超高級スポーツカー。
http://www.lamborghini.com/
レクサス
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の登場人物、アオくんがディーラーのセールスマンとして勤めるトヨタのフラッグシップ・ブランド。ライバル車はメルセデスやBMWで、車種もメルセデスやBMWと同じく番号制を採用。
「レクサスって、いったいどういう意味なんだ?」
主人公の多崎つくるくんにそう問われたアオくんはこう返答しています。
「意味はまったくない。ただの造語だよ。ニューヨークの広告代理店がトヨタの依頼を受けてこしらえたんだ。いかにも高級そうで、意味ありげで、響きの良い言葉をということで」
http://lexus.jp/
メルセデス・ベンツ
レクサスからライバル視されるドイツの高級自動車メーカー。
http://www.mercedes-benz.co.jp/
- 【黒い大きなメルセデス・ベンツ】
『国境の南、太陽の西』の主人公、はじめくんのお義父さん(中堅の建設会社の社長)が運転手と電話つきで乗っているベンツ。 - 【260E】
『国境の南、太陽の西』のはじめくんの娘が通う幼稚園の同級生の母親が乗っているベンツ。色はブルー。 - 【500SEL】
『ねじまき鳥クロニクル』の登場人物、ナツメグとシナモンによるペーパー・カンパニー「赤坂リサーチ」がリースしているベンツ。推定のリース料金は約一千万円。 - 【ぴかぴかに磨きあげられたメルセデス・ベンツ】
『ねじまき鳥クロニクル』の主人公、岡田亨さんが新宿の喫茶店でココアを飲みながら外を眺めている時に目の前を走り去っていったベンツ。 - 【Sクラス】
『1Q84』の登場人物、リーダーを迎えに「さきがけ」の連中がホテル・オークラへ乗ってきたベンツ。 - 【クーペ】
『1Q84』の主人公、青豆さんが首都高速道路の路上で拳銃を手にしながら立ち止まっている時、目の前を走っていた、ジバンシーのサングラスをかけた身なりの良い中年女性が運転していた銀色のベンツ。 - 【クーペ】
『1Q84』の青豆さんの夢に出てくる銀色のベンツ。明るい色のハイヒールを履き、サングラスをかけ、銀のイヤリングをつけた、品の良い中年女性が乗っている。 - 【クーペ】
『1Q84』の青豆さんと天吾くんが首都高速道路で捕まえたタクシーの運転手の会話に出てきたベンツ。 - 【大型のメルセデス・ベンツ】
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の主人公、多崎つくるくんの父親が乗っているベンツ。三年ごとに最新のフル装備の新車に乗り換えている。 - 【古い型のメルセデス・ベンツ】
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の舞台のひとつフィンランドで、タクシー運転手が乗っているベンツ。 - 【古い型のメルセデス・ベンツ】
『タイランド』の登場人物、ガイド兼運転手のニミット。彼が所有している、車体にしみひとつない宝石のように美しく磨き込まれた紺色のベンツ。 - 【190E 25-16】
村上春樹が過去に所有していたベンツ。 - 【C230】
村上春樹が過去に所有していたベンツ。
BMW
メルセデス・ベンツと同じく、レクサスからライバル視されるドイツの高級自動車。
http://www.bmw.co.jp/
- 【320】
『国境の南、太陽の西』のはじめくんが乗っているBMW。 - 【M5】
『国境の南、太陽の西』のはじめくんが買うつもりもないのにディーラーに行って眺めまわし、セールスマンにあれこれと説明を聞いていたBMW。 - 【BMWのワゴン】
『レキシントンの幽霊』の登場人物、ケイシーが所有しているBMWの新車。色は青。
フォルクスワーゲン
日本で一番売れてる輸入車であるドイツの自動車メーカー。
http://www.volkswagen.co.jp/
- 【ゴルフ】
『1Q84』の天吾くんが高円寺の児童公園で目にした、違法駐車している旧型の緑色のフォルクスワーゲン。 - 【ゴルフ】
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の多崎つくるくんがフィンランドで借りたフォルクスワーゲンのレンタカー。四気筒エンジンを積んだ紺色。 - 【緑色のフォルクスワーゲン】
『レキシントンの幽霊』の主人公である村上春樹が乗っているフォルクスワーゲン。
アウディ
フォルクスワーゲングループ傘下のドイツの自動車メーカー
http://www.audi.co.jp/
- 【オールロードクワトロ】
村上春樹が過去に所有していたアウディ。
フィアット
村上春樹の本に初めて描かれた、記念すべきイタリアの自動車メーカー。
http://www.fiat-auto.co.jp/
- 【フィアット600】
『風の歌を聴け』の登場人物、鼠が所有していた黒塗りのフィアット。鼠と「僕」が初めて出会った日、泥酔しながら80キロのスピードで公園の石柱にぶつけて車は大破。その時、鼠は「車は買い戻せるが、ツキは金じゃ買えない」と言った。
アルファロメオ
イタリアの自動車メーカー。
http://www.alfaromeo-jp.com/
- 【綺麗に磨かれたアルファロメオ】
『国境の南、太陽の西』のはじめくんの娘が通う幼稚園に送り迎えとして使用されているアルファロメオ。 - 【古い型のアルファロメオ】
『ねじまき鳥クロニクル』の主人公、岡田亨さんの母方の叔父さん(珍しい車を買うのが唯一の道楽)が所有しているアンティークに近いアルファロメオ。よく手入れされているので、まるで生まれたての赤ん坊みたいにぴかぴか。 - 【アルファロメオ】
『1Q84』の青豆さんと中野あゆみさんのふたりが行きずりのセックスをした相手(不動産を扱う仕事をしている男)が所有しているアルファロメオ。 - 【スパイダー】
村上春樹が過去に所有していたアルファロメオ。
MINI
イギリス生まれの大衆車。
2001年、BMWが新たに自動車ブランドとして設立。
http://www.mini.jp/
- 【ミニ・クーパー】
村上春樹が過去に所有していたMINI。
ポルシェ
高級スポーツカーとレーシングカーを専門に開発と製造をするドイツの自動車メーカー。
http://www.porsche.com/
- 【ぴかぴかに磨きあげられたポルシェ】
『ねじまき鳥クロニクル』の主人公、岡田亨さんが新宿の喫茶店でココアを飲みながら外を眺めている時に目の前を走り去っていったポルシェ。 - 【911カレラ】
『ねじまき鳥クロニクル』のシナモンが18歳で免許を取得後、中古専門誌をあたって購入した中古のポルシェ。 - 【カレラ4】
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の登場人物、アカくんが乗っているポルシェ。彼が乗るカレラ4はタルガトップで、六速のマニュアルギアで、シフトチェンジは見事で、とくにシフトダウンの感覚が絶品。
マセラティ
「イタリアン・ラグジュアリーの真髄」を謳うイタリアの自動車メーカー。
http://www.maserati.co.jp/
- 【呪われたマセラティ】
『ダンス・ダンス・ダンス』の五反田君が経費を使うために乗っているマセラティ。
ジャガー
イギリスの高級自動車メーカー。
http://www.jaguar.co.jp/
- 【綺麗に磨かれたジャガー】
『国境の南、太陽の西』のはじめくんの娘が通う幼稚園に送り迎えとして使用されているジャガー。 - 【古い型のジャガー】
『ねじまき鳥クロニクル』の主人公、岡田亨さんの母方の叔父さんが所有しているアンティークに近いジャガー。よく手入れされているので、まるで生まれたての赤ん坊みたいにぴかぴか。 - 【ぴかぴかに磨きあげられたジャガー】
『ねじまき鳥クロニクル』の主人公、岡田亨さんが新宿の喫茶店でココアを飲みながら外を眺めている時に目の前を走り去っていったジャガー。 - 【新車のジャガー】
『1Q84』の青豆さんに「あちら側」に送られてしまう深山さん(石油関連の企業に勤務)が所有しているジャガー。 - 【旧式のジャガー】
『1Q84』の戎野先生の古い日本家屋の家に止まっている緑色のジャガー。
アストンマーチン
『1Q84』の天吾くんが東京都の二俣尾駅に着いた時、頭の中に浮かんだ自動車メーカー。
http://www.astonmartin.com/
プジョー
フランスの自動車メーカー。
http://www.peugeot.co.jp/
- 【306】
『偶然の旅人』に出てくるひとりの女性が乗っていたオートマチックのプジョー。色はブルー。
ルノー
フランスの自動車メーカー。
http://www.renault.jp/
- 【ヴァン】
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の登場人物、クロさんが住まいのあるフィンランドで乗っている車。白いルノーのヴァンで、ヘルシンキのナンバープレートがついている。 - 【サンク】
『トニー滝谷』の主人公、トニー滝谷。彼の奥さんが青山から246号線を通って家に帰る時に乗っていたルノー。色はブルー。
ロールスロイス
「やってることは月とすっぽん、ロールスロイスとちゃりんこくらい違う」
『1Q84』にちょい役で出てくる不動産業を営む老人の会話に出てくるイギリスの超高級自動車メーカー。
http://www.rolls-roycemotorcars.com/
- ある企画で「村上さんは性欲が強いか?」と読者に問われた村上春樹はこんな風に返答していました。 「ロールスロイスという自動車会社は一貫して、自社の車のエンジンの排気量を公開していません。数字についての問い合わせがあると"enough"と答えるだけです。「とにかく不足ないぶんだけはある」ということですね。僕の性欲も、えーとまあ、その程度です」
サーブ
スウェーデンの自動車メーカー。
http://www.saab.co.jp/
- 【綺麗に磨かれたサーブ】
『国境の南、太陽の西』のはじめくんの娘が通う幼稚園に送り迎えとして使用されているサーブ。 - 【サーブ900】
『1Q84』の青豆さんが乗ったトヨタ・クラウン・ロイヤルサルーンのタクシーの近くを一緒に走っていたサーブ。色はグレーで、そばに寄ったら車体に顔が映りそうなくらいに、実にきれいにワックスがかけられている。
フォード
アメリカ自動車メーカーのビッグスリーのひとつ。
http://www.ford.co.jp/
- 【トーラス】
『タイランド』のさつきが所有しているホンダのアコード。ある日、その車の窓ガラスとヘッドライトを誰かに叩き割られ、ボンネットに白ペンキで「JAP CAR」と書かれるという事件が起きた時、現場にやって来た大柄の黒人警官がすすめてきたフォード車。
ジープ
アメリカ自動車メーカーのビッグスリーのひとつ、クライスラーの四輪駆動車ブランド。
http://www.jeep-japan.com/
- 【ジープチェロキー】
『国境の南、太陽の西』のはじめくんの奥さん、有紀子さんが自分の買い物と子供たちの移動のために買った二台目の自家用車。色は赤。
トヨタ自動車
日本の自動車メーカー。
http://toyota.jp/
- 【コロナ】
青山で二軒のバーを経営する『国境の南、太陽の西』のはじめくんが、もしそういう人生を歩んでいなかったら、と想像した時に乗っているであろうトヨタ車。 - 【MR2】
『ねじまき鳥クロニクル』の登場人物のひとり、加納クレタ(加納節子)さんの兄が所有しているトヨタ車。 - 【クラウン・ロイヤルサルーン】
『1Q84』の冒頭に登場するタクシー運転手が所有しているトヨタ車。
運転手いわく「こと遮音にかけてはトヨタは世界でも有数の技術を持っていますから」とのこと。 - 【セリカ】
『1Q84』の青豆さんが首都高速道路三号線の非常階段を降りようとしていた時に目の前を走っていたトヨタ車。色は黒。 - 【ハイエース】
『1Q84』の登場人物、リーダーを迎えに「さきがけ」の連中がベンツのSクラスと一緒にホテル・オークラへ乗ってきたトヨタ車。 - 【コロナ・マーク2】
『1Q84』の青豆さんが首都高速道路三号線をタクシーで走っている時に隣の車線を走っていたトヨタ車。色はクリーム色。 - 【真っ黒なライトバン】
『1Q84』の天吾くんのお父さんを運ぶトヨタ車。 - 【カローラ】
『1Q84』のタマルさんが牛河(敬称略)を「あちら側」に送った後に乗って帰ったトヨタ車。旧型で、色はくすんだ紺。 - 【ハイエース】
「あちら側」に送られた『1Q84』の牛河を運ぶために使われたトヨタ車。
本田技研工業
本田宗一郎が創業した日本の自動車メーカー。
http://www.honda.co.jp/
- 【シビック】
『ねじまき鳥クロニクル』の岡田亨さんの近所に住んでいる人が所有しているホンダ車。バンパーに「世界人類が平和でありますように」というステッカーが貼ってある。 - 【シビック】
『1Q84』の天吾くんに褒められた看護婦の安達クミさんの会話に出たホンダ車。
「そんな風に言われると、なんかホンダ・シビックになったような気がするね」 - 【アコード】
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』のアオくんが学生時代に乗っていた中古車。後部席には犬の小便のように見える染みがついている。 - 【アコード】
『タイランド』の主人公、さつきがデトロイトに住んでいる時に所有していたホンダ車。 - 【オープン・2シーター】
『偶然の旅人』の主人公が所有しているマニュアルシフトのホンダ車。色はグリーン。 - 【オデッセイ】
東京都大田区にあるホンダの販売店に勤務している『品川猿』の安藤(大沢)みずきさん。彼女が、とてもミニヴァンとは思えないハンドリングのシャープさを熱心にセールスできる、というホンダ車。
日産自動車
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』のアカくんが社長を勤める会社のクライアントにも関連会社がある日本の自動車メーカー。
http://www.nissan.co.jp/
- 【グロリア】
『1Q84』に描かれる団体「さきがけ」が所有している日産車。 - 【ダットサン】
『アイロンのある風景』の登場人物、啓介が乗り回している日産車。
スバル
マセラティに乗っている『ダンス・ダンス・ダンス』の五反田君いわく「実用的」な、富士重工業が製造する日本の自動車メーカー。
http://www.subaru.jp/
- 【旧型のスバル】
『ダンス・ダンス・ダンス』の「僕」が乗っているスバル。 - 【四輪駆動の小型のスバル】
『UFOが釧路に降りる』の登場人物、シマオさんが運転していたスバル。へたり具合からして走行距離はもう20万キロを超えていて、後ろのバンパーに大きなへこみがある。
三菱自動車
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』のアカくんが社長を勤める会社のクライアントにも関連会社がある日本の自動車メーカー。
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/
- 【パジェロ】
『1Q84』の青豆さんが乗ったトヨタ・クラウン・ロイヤルサルーンのタクシーの近くを一緒に走っていたパジェロ。色は黒。 - 【パジェロ】
『1Q84』の戎野先生の古い日本家屋の家に止まっているショートタイプのパジェロ。色は黒。 - 【パジェロV6-3000(ショート)】
村上春樹が過去に所有していたパジェロ。
スズキ
日本市場においては軽自動車の販売台数1位を競っている日本の自動車メーカー。
http://www.suzuki.co.jp/
- 【アルト】
『1Q84』の青豆さんが乗ったトヨタ・クラウン・ロイヤルサルーンのタクシーの前を走るアルト。色は赤で、リアバンパーにへこみがある。