村上春樹新聞

『ねじまき鳥クロニクル』に出てきた本

村上春樹の本『ねじまき鳥クロニクル』に出てきた本。

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』

『ねじまき鳥クロニクル』の主人公、岡田亨さんが「兄弟の名前を全部覚えている」という、ドストエフスキーの代表作の一冊。

ジョナサン・スウィフト『ガリヴァー旅行記』

加納マルタと会話を交わしている時に岡田亨さんが打った相槌。その意味のない相槌は、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』に出てくる空に浮かんだ島みたいに、テーブルの上空にしばらくのあいだ虚しく漂っていた、とのこと。

ヘミングウェイ『武器よさらば』

岡田亨さんが読んだことがあるヘミングウェイの代表作の一冊。
「主人公が異国の地で妻の出産を待ちながら、次から次へと食事を続ける」エピソードが描かれている。

『ジャックと豆の木』

結婚前にクミコからもらった手紙(細かい丁寧な筆跡)を、家の庭でたっぷりとサラダオイルをかけ、マッチで火をつけ燃やす岡田亨さん。
そこから立ち上る白い煙は『ジャックと豆の木』に出てきた、雲の上にまで伸びる巨大な木みたいに見えた、とのこと。

カザンザキス『その男ゾルバ』

岡田亨さんが手にしたギリシャのガイドブックで紹介されていた、クレタ島が舞台の長編小説。

『アラジンと魔法のランプ』

『ねじまき鳥クロニクル』の牛河が子供のころに読んだ本。
牛河は、いいようにこき使われるランプの魔人にいたく同情した、とのこと。

マルクスの著書

『ねじまき鳥クロニクル』の間宮中尉(間宮徳太郎氏)が学生のころにこっそりと隠れて読んでいた何冊かのマルクスの著書。
推測として、間宮中尉が読んでいたのは『資本論』『共産党宣言』『ドイツ・イデオロギー』『経済学批判』などなのでは。

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