村上春樹新聞

『中国行きのスロウ・ボート』のあらすじとまとめ

村上春樹にとって最初の短編小説『中国行きのスロウ・ボート』のあらすじとまとめ。

『中国行きのスロウ・ボート』のあらすじ

「顔を上げて胸をはりなさい、そして誇りを持ちなさい」と言った、最初の中国人。
「そもそもここは私の居るべき場所じゃないのよ」と告げた、二人めの中国人。
「いったい本当の俺は何処に生きている俺だろうってね」と話した、三人めの中国人。
「僕」が出会ったそんな三人の中国人と、「僕」にとっての中国の物語。

小説の冒頭部分

最初の中国人に出会ったのはいつのことだったろう?
この文章は、そのような、いわば考古学的疑問から出発する。様々な出土品にラベルが貼りつけられ、種類別に区分され、分析が行われる。
さて最初の中国人に出会ったのはいつのことであったか?
一九五九年、または一九六〇年というのが僕の推定である。どちらでもいい。どちらにしたところで・・・

主な登場人物

名言

『中国行きのスロウ・ボート』の名言

『中国行きのスロウ・ボート』に出てくる本

『中国行きのスロウ・ボート』で名前が挙がった有名人

音楽にとっての『中国行きのスロウ・ボート』

村上春樹と和田誠さんによる音楽エッセイ『村上ソングズ』にも取り上げられている曲『中国行きのスロウ・ボート(On A Slow Boat To China)』。
村上春樹がこの曲を知ったのはソニー・ロリンズの見事な演奏を聴いたからで、もしソニー・ロリンズが演奏をしていなければ、この曲を頭に留めておくことはなかったかもしれない、とのこと。
短編『中国行きのスロウ・ボート』が書かれた経緯などについても、『村上ソングズ』では述べられています。
http://sonnyrollins.com/

初出

「海」1980年4月号

収録

※短編集に収録の『中国行きのスロウ・ボート』と作品集及び短篇選集に収録の『中国行きのスロウ・ボート』では内容が一部異なる。

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