村上春樹新聞

ミック・ジャガーとレディー・ガガとバルセロナと原発とエネルギー問題

Haruki Murakami International Catalunya Prize

上記リンクの映像は村上春樹が東日本大震災と原発について語ったカタルーニャ国際賞受賞スピーチの冒頭のつかみの部分。
ところで「ミック・ジャガーはレディー・ガガ ??? ボナニート、バルセロナ!」の?の箇所って、何て言ってるかわかりますか?
僕は何度見てもよくわかりません。

そういえば、京都大学で行われた講演の最初でも、京都出身の村上春樹が話し慣れないという関西弁で文化庁長官時代の河合隼雄さんの真似をして笑いをとっていました。
「アイムソーリー、アイムソーリー」
(※文化庁長官の河合隼雄さんが総理大臣もいる会議に遅刻した時のエピソード)

原発といえば、つい先日行われた東京都知事選は「即原発ゼロ」を掲げた細川護煕&小泉純一郎の元総理大臣コンビはダメでしたね。
僕は今回の選挙はこの人たちに1票を投じようと、東京都民じゃないから投票権はないけれど東京電力管内に住んでいる一市民としてそう思っていました。
「原発は安全」と、はっきり言う田母神俊雄さんは人として好感を持てるんだけど、ま、それはそれとして。

東日本大震災のあとに出版されたエッセイ『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』には、発電システムやエネルギー問題についての話「献欲手帳」が載っています。
村上春樹は以前からトレーニングジムなどで発散されるエネルギーの発電への有効利用「献エネルギー方式」を主張していて、ここでは他にも、性欲をエネルギー利用するという「献欲手帳」システムについても言及しています。
これは余った性欲を何かしらの技術を用いて身体から抜いてもらって、そのエネルギーを電力化するというアイデア。

僕は一度、夜の仕事をしている女の子と昼間に会った時、笑いを取ろうとこの話をしたら「それだと私たちは困るわ」と言われて返答に窮したことがあるけど、よ〜く考えてみると、性欲を電気に変えることで収入が得られれば、女の子だって「献欲手帳」システムの恩恵を受けられるんですよね。

「性欲を電気にして家計も楽になったし、うちもそろそろ三人目の子供を作ろうか?」
そんな会話をする夫婦が増えて少子化問題も一緒に解決するかもしれない、と僕は思ったりもすんだけれど。

「原発をゼロにした場合の代替エネルギーはどうするんだ(怒)」という意見があるのは知ってるけれど、「みんなで一生懸命知恵を絞れば、あるいは力をあわせれば、なんとかなるんじゃないか」という村上春樹の意見の方に僕は1票入れたいです。