村上春樹新聞

「現代のベートーベン」改め「偽ベートーベン」から見る教訓的な話

村上春樹のエッセイ『村上朝日堂の逆襲』にある「教訓的な話」という話。
これは「どんな些細なことからでも何かしらの教訓を得られるよね」という意味合いの話なんだけど、ひとつの具体的事例として、村上春樹がある編集者から聞いたエピソードが載っている。

そのエピソードというのは、ジャズ好きの編集者がひとりの高名なジャズ評論家に前衛ジャズミュージシャンの演奏テープを聴いてもらった時のこと。
大まかな流れを会話形式で記載するとこんな感じです。

編「前衛ジャズのテープがあるんですけど、よかったら聴いてくれませんか?」
評「どれどれ」
編「これなんですけど」
評「うん、君、これは良いよ。最高だよ」
編「(あっ!テープの再生速度が間違ってる)すいません、スピードを間違えました」
評「君は僕を馬鹿にしているのか!」

編集者と評論家のこのやりとりから村上春樹が教訓に思ったことを挙げている訳ですが、詳しくは『村上朝日堂の逆襲』を読んでみてください。

で、こんな風に村上春樹が教訓に思ったことを挙げているのが面白そうだったので、僕も具体例を使って真似てみることにしました。
実例は「現代のベートーベン」から「偽ベートーベン」になってしまった話題のあの人。
以下が「現代のベートーベン」改め「偽ベートーベン」から見た教訓的な話。

明日、3月11日で東日本大震災から丸3年。
首都圏に住んでいる僕はあの頃「東北の人が頑張っているんだから、俺は俺ができることを頑張ろう」と思った。
村上春樹はカタルーニャ国際賞の受賞スピーチで東日本大震災と原発について語った

「偽ベートーベン」はいったい何を思ったんだろう?