村上春樹新聞

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が谷崎潤一郎賞にノミネートされた時、編集者が村上春樹に向かって言ったひと言

「でもさ、おまえさんが谷崎賞をとる見込みはまずないから、ぜんぜん忘れていいよ」

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が谷崎潤一郎賞にノミネートされた時、当時、村上春樹の担当をしていた中央公論社の編集者が村上春樹に向かってこう言ったんだそうです。

谷崎潤一郎賞がどれくらいすごい賞なのかは知らないけれど、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読み込んでいるであろう編集者からこういう発言が出るというのには本当に驚きですよね。
だって、あの『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』ですよ!
もし『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が選ばれないとしたら、いったい誰のどんな作品が選ばれるというんだか。

ただ、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に対してこんな風に言えちゃうって、「村上春樹」のブランド化が進んでいない、ある意味幸福な時代だったのかもしれない。

※30代での谷崎潤一郎賞は大江健三郎さんが『万延元年のフットボール』で受賞して以来、二人目(と、どこかで読んだ気がするけど、どこに書いてあったか覚えていない)。