村上春樹×川本三郎『映画をめぐる冒険』を読む前に観たい映画【1980年〜1985年編】

映画『ソフィーの選択』(アラン・J・パクラ監督、メリル・ストリープ主演)
【写真】『ソフィーの選択』(アラン・J・パクラ監督、メリル・ストリープ主演)

「村上春樹×川本三郎『映画をめぐる冒険』を読む前に観たい映画」の最後(第五弾)は「1980年〜1985年の映画」の数々。
「〜1985年」と終わりが中途半端なのは、『映画をめぐる冒険』が刊行されたのが1985年だから。理由はただそれだけ。

「1980年〜1985年の映画」をひと言で言うなら、
『スター・ウォーズ』と『インディ・ジョーンズ』の時代。
どちらの映画も難しい顔しながら観る必要もなければ、観ていて思い悩むこともないし、悲しくもならなければ落ち込むこともない。
ただ単純に映画を楽しんでお終い、という映画の美点を兼ね備えた、この時代を代表する映画。

一方で、『スター・ウォーズ』と『インディ・ジョーンズ』以外の映画となると、「1980年〜1985年の映画」のラインナップはパッと見、けっこう地味な気がする。

1950年〜1959年の映画」の映画には『雨に唄えば』や『お熱いのがお好き』など「アメリカ映画ベスト100」にランクインする映画があるし、「1960年〜1969年の映画」と「1970年〜1979年の映画」には『イージー・ライダー』や『真夜中のカーボーイ』、『タクシードライバー』などのアメリカン・ニューシネマがある。
それに比べると「1980年〜1985年の映画」は少し寂しい。

ただ、そうは言っても「1980年〜1985年の映画」にだって「あっ!この映画があるじゃん」という映画もいくつかはあったりする。

  • スタンリー・キューブリック『シャイニング』
    (原作者のスティーヴン・キングは監督のスタンリー・キューブリックに腹を立てたらしいけれど、僕は面白かった。村上春樹も似たような感想を述べていた。)
  • リドリー・スコット『ブレードランナー』
    (物語はよく理解できなかったけど、近未来的な映像はかなりよかった。)
  • ジョージ・ロイ・ヒル『ガープの世界』
    (1度だけ観たことがある。でも、どんな内容だったかすっかり忘れた。ジョージ・ロイ・ヒルといったら、やっぱり『明日に向って撃て!』と『スティング』が最高! )
  • ブライアン・デ・パルマ『スカーフェイス』
    (アル・パチーノがしょっちゅう鼻からコカインを吸ってたような気がする。)
  • ミロシュ・フォアマン『アマデウス』
    (1度目はハラハラドキドキした。2度目は「あれ?こんなもんだっけ」と感じた。)
  • マーティン・スコセッシ『レイジング・ブル』
    (物語は盛り上がりに欠けたけど、ロバート・デ・ニーロの役者魂には正直たまげた。)

という訳で、『映画をめぐる冒険』の中で村上春樹と川本三郎さんが「ああでもないこうでもない」と述べていた264本の映画は今回で以上になります。
村上春樹がまえがきの中で挙げていた映画、それと川本三郎さんがあとがきの中で挙げていた映画は、時間があれば追記する予定です。

村上春樹と小沢征爾さんの共著『小澤征爾さんと、音楽について話をする』を読んだ時、ふたりの会話に出てくるクラシック音楽のほぼ全てを知らなかった。
だから、ふたりがいったい何について語っているのかよくわからなかった(後日、ツタヤで『小澤征爾さんと音楽について話をするで聴いたクラシック』のCDを借りた)。
『映画をめぐる冒険』だって同じで、そこに載っている映画を観ていると観ていないじゃ、本を読む楽しさに雲泥の差がある。

なので、『映画をめぐる冒険』に出てくる映画をこうやって整理することができてけっこう嬉しい。
なんだかんだで大変な作業だったから。ま、暇なだけかもしれないけど。

【村上春樹がコメントしている映画】

【川本三郎さんがコメントしている映画】