村上春樹×川本三郎『映画をめぐる冒険』を読む前に観たい映画【1970年〜1979年編】

『華麗なるギャツビー』(監督:ジャック・クレイトン、主演:ロバート・レッドフォード、原作:F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』)
【写真】『華麗なるギャツビー』(監督:ジャック・クレイトン、主演:ロバート・レッドフォード、原作:F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』)

「村上春樹×川本三郎『映画をめぐる冒険』を読む前に観たい映画」の第四弾は「1960年〜1969年の映画」に続くアメリカン・ニューシネマ時代の後半戦。

1970年〜1979年のアメリカン・ニューシネマには『M*A*S*H』、『フレンチ・コネクション』、『ダーティハリー』、『タクシードライバー』などがある。
ベトナム戦争絡みの映画、マイケル・チミノ監督の『ディア・ハンター』も含まれるのかと思ったけれど、ネットで調べるとどうもそうじゃないらしい。

そして、この1970年代はアメリカン・ニューシネマの時代であると同時に、ふたりの役者の時代でもあるような気がする。

クリント・イーストウッドロバート・デ・ニーロ

今も活躍してるけれど、既にこの時代から主役として映画に出まくってたんだなぁ、と感心してしまう。

クリント・イーストウッドの代表作『ダーティー・ハリー』を観ていて思うことは、イーストウッド演じる刑事ハリー・キャラハンの型破りなカッコよさ。
子どもを人質にとった犯人にあんなことできるなんてスゴい!!!
世界中の刑事がみんなハリー・キャラハンなら、この世の中から人質事件なんて撲滅できるのに。

一方のロバート・デ・ニーロは『ゴッドファーザーPART2』、『タクシードライバー』、『ディア・ハンター』、『レイジング・ブル』と半端ない活躍をしている。
この頃のデ・ニーロってほんとカッコいいんだけど、そこにはデ・ニーロの役作りに加えて監督や映画を作るスタッフの働きも大きく貢献しているような気がする。
例えば『タクシードライバー』に流れるバーナード・ハーマンの音楽やニューヨークの夜のネオンの煌めきを観ていてそう思う。

イーストウッドとデ・ニーロの他にも、アル・パチーノ、ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマン、ジーン・ハックマンと、名優がズラリと並ぶ輝かしいこの時代にもうひとり名前を挙げたい役者が、フランシス・フォード・コッポラ作品に出演しているロバート・デュバル。
『ゴッド・ファーザー』シリーズの冷静沈着な弁護士トム・ヘイゲンと『地獄の黙示録』のマッチョなキルゴア中佐が同一人物なんて、にわかには信じられない。

村上春樹といったらスコット・フィッツジェラルド原作の映画『華麗なるギャツビー』を放っておく訳にはいかないんだけど、映画としての面白味にはちょっと欠ける。
その点では、ジョージ・ロイ・ヒル&ポール・ニューマン&ロバート・レッドフォードの『明日に向って撃て!』トリオによる『スティング』の方がスカッとして心地がいい。
映画(人生)ってこうでなくっちゃ!

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