村上春樹新聞

村上春樹が子供を産まないことについて、五木寛之さんに語る

『羊をめぐる冒険』が書かれた後に行われた、五木寛之さんと村上春樹の対談。

『羊をめぐる冒険』って今読んでもすごい面白くて、文章が色褪せていないことに驚かされるけど、計算してみると四半世紀以上も前に出版された物語なんですね。
で、この対談は村上春樹ではなく五木寛之さんが主役なので、対談についてのやりとりは五木寛之さんの本『風の対話集』に収められています。

五木寛之さんが村上春樹という当時まだ新人の作家について疑問に思ったことを質問する形式で会話は進むんだけれど、正直なところ五木寛之さんが語ることがほとんど全然理解できない。

この人(五木さん)いったい何が言いたいんだろう?
ムズカシイ言葉並べてカリスマ気分にでも浸ってるのかなぁ?
と読んでいて不思議に思うし、
いくら自分(五木さん)が主役だからってもう少しわかりやすく話せばいいのに、
ってイライラもしてくる。
日本語という共通言語を通してここまで理解できないのはジェネレーションギャップがなせるわざなのだろうか。

という訳で、『風の対話集』に載っている五木寛之さんと村上春樹の対談「ワンダーランドに光る風」を読んでも9割方は意味がわからない。
対談の最後に村上春樹が子供を産まないことについて語っていて、これは村上春樹的にはけっこうレアな発言かもしれないなぁ、という印象を残して対談は終わってしまう。

何を語ったかについては『風の対話集』に載っているので、もし気が向いたら読んでみてください。
でも、ほんと五木さん何言ってるか全然わかんないですよ。

【追記】 インターネット上で行われた読者と村上春樹のやりとりを収めた本 『「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?』 の中で、「子どもがいないことが小説に与えた影響は?」という読者からの質問に対して、村上春樹が子どもを作らなかったことに少しだけ触れてますね。 その部分を読むと「(読者の)俺には、村上春樹が子どもを作ろうと、作るまいと、関係ねーや」って僕は思います。