レストランやカフェ、喫茶店などを開業するためのアドバイスみたいなこと

京都三条にある超人気の喫茶店スマート珈琲店

レストランを開くためのアドバイスを

小さなレストラン(ビストロ)を開業したいと思っている、とある若い夫婦。
その夫婦の奥さんの方が上記の問いかけをしたところ、ひとりの売れっ子の小説家がいくつかのアドバイスをしていました。
具体的にはこんな風なことを。

  • お店を始める時には資本と体力が不可欠。
    どちらもたくさんあればあるほど、うまくいきます。
  • 場所はとても重要。
    「ここにお店を開きたい」と思う土地を時間をかけて徹底的に調査すること。手間と研究を惜しむとあとで泣きます。
    「ここならたぶんうまくいくだろう」というファジーな見込みはまずダメ。
    「ここしかない」という腹にしみる確信がなければ、なかなかうまくいきません。
  • 「こんな店があったら自分たちだって通いたい」と思う店を作ること。

などなど。
こうアドバイスをしたのは、実はあの小説家の村上春樹!

「どうせ小説家が頭ん中だけで考えて答えてるだけだろっ(怒)」
と思われてしまいそうだけれど、村上春樹って作家になる前はジャズ・バーを約7年間(20代の前半〜30代前半)経営していたんです。
それで、本人が言うには、お店はけっこう儲かってもいたらしい。
つまり、そういうバックボーンがあるのを知ってて、若い夫婦は質問をしてた訳です。

村上春樹の長編『ねじまき鳥クロニクル』に、銀座に数軒のバーを経営している人物(主人公の母方の叔父さん)が居て、お店を営むコツのようなことをもう少し掘り下げた表現を使って語っているんだけれど、言ってる中身はほぼ同じ。
ま、この人は村上春樹が作り出した架空の人物なんだけど。

最初に挙げた若い夫婦とは別のある人は、また違った質問を投げかけていて、それについて村上春樹は以下の返答をしていました。

商売で接客する場合に気をつけることは?

  • 職種によって少し数字は違ってくるかもしれませんが、10人の新しいお客が店に来て、そのうちの1人が気に入って何度も通ってくれるようになれば、その商売は成功します。逆の言い方をすれば、あとの9人はべつに戻ってこなくてもいいんです。
    ・・・中略・・・
    そのかわりその「戻ってきた」1人だけは深く大事にしなくてはいけません。これが商売のコツです。

なるほどなぁ〜!
僕には、レストランやカフェ&喫茶店を開業しようという考えはないけれど、一本どっこで商売をやりたいとい気持ちはあるから、こういう商売の秘訣みたいなことを聞くと、はたと膝を打っちゃいます。

よしっ、俺もがんばろう!
って、僕も思います。

京都鴨川沿いの立地にお店を構えた心地いいカフェ、エフィッシュ

京都大学近くのレストラン、ひらがな館

ここに掲載している3枚の写真は、文章とそれなりにマッチしていそうに思えたので載せてみました。2013年に京都大学で村上春樹の講演があって、その時に訪れたカフェと洋食レストランです。

【1枚目の写真】
京都にある超人気の喫茶店、スマート珈琲店。
たしか、ホットケーキが有名だったような記憶が。写真の奥にぼやけて写っているのは、ホットケーキのライバル?のフレンチトースト。
http://www.smartcoffee.jp/

【2枚目の写真】
京都鴨川沿いの立地にお店を構えた心地いいカフェ、エフィッシュ。
地元ではかなり人気がある模様。開店直後に訪れて、運良く窓側の席をゲットできたので、鴨川を望みながらコーヒーを一杯飲んだけど、正直のんびりはできなかった。
http://www.shinproducts.com/

【3枚目の写真】
京都大学の北側に佇む洋食レストラン、ひらがな館。
スマート珈琲店やエフィッシュと違ってメジャーなお店ではなさそうだけれど、のんびりと美味しいランチ(午後2時頃)を食べられてすごい満足。
「こんな店があったら自分たちだって通いたい」と思わせてくれるレストランだけど、僕は京都に住んでいないので行くことができない。

【補足の話】
「そもそも、なんで村上春樹にこんな質問をしているんだ?」
と不思議に思われているかもしれないので補足しておくと、昔、大勢の読者が村上春樹に色んな質問をぶつけるという企画があったからです。
そのたくさんの質問は一応、一冊の本になっています。
本のタイトルは、

『「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?』

タイトルがかなり長いのが少し気になるけど、人生訓が詰まったなかなかいい本です。